★ライトノベル年間ベスト10★

2006年2005年2004年

2004年ラノベベスト10


2004年ライトノベルベスト10
名作
1位:「Dクラッカーズ7−2」

Dクラ最終巻はラストを締めくくるに相応しい凝縮した内容。まさに圧巻の一言!
物語のその後ではなく始まりを描いて締めくくったラストは読んでいて鳥肌が立ちました。途中までの素晴らしい展開を生かしきれない最終回を迎える作品が多い中、これ以上の結末は考えられないような最高のラストを描いたことは称賛に値します。
ラノベ好きを自認するなら絶対読まなければいけない作品でしょう!
2位:「悪魔のミカタ12・13」

6冊にも及ぶIt編を締めくくる13巻は最初から最後まで熱い展開が続き、500ページ近い長編にもかかわらずまったく中だるみしない素晴らしい内容。Dクラと甲乙付け難く、正直同率1位でもいいくらいでした。
13巻に限れば非の打ち所はまるでなく、Dクラと並んで2004年を代表する1冊であることは疑いようがありませんね。
超良作
3位:「アリソンV<上>・<下>」

派手なアクションがあるわけでもなく、はっきりとした形で恋愛が描かれるわけでもない。そのため、見ようによっては非常に地味な物語なんですが不思議と清涼感がある作品でした。
巷に溢れている行き当たりばったりの作品とは違って構成が非常に緻密で、1巻からの伏線が一つの結末へと見事に収束され、物語が完結へと向かっていきます。そのあまりにも見事な構成に読み終わった直後はしばし感嘆させられました。
3位にとどまりましたが好き嫌いだけで言えば2004年に刊行された中で一番好きな作品です。
4位:「フルメタル・パニック! つづくオン・マイ・オウン」

短編を読んでいないためこの順位に留めましたが、すべての刊行物を読んでいるファンからすれば上位2作品に肉薄するだけの作品だったのではないでしょうか。
これまで宗介が作り上げ、守ってきた日常が一気に崩壊していく怒涛の展開は、それまでの思い入れが強ければ強いほど衝撃が大きかったことと思います。
良作
5位:「9S<ナインエス>U〜W」

設定が既存の物語の寄せ集めに感じられてこれまでさほど評価していなかったのですが、4巻を読んでその評価を改めました。配役と舞台を最大限に生かした展開の前には設定が陳腐という揶揄などまったく意味を成しません。
惜しむらくは場面切り替えを多用しすぎたことでしょう。目まぐるしく視点が変わるため、感情移入しづらかった分だけ上位の作品と差が生まれた感じがします。
6位:「涼宮ハルヒの消失・暴走」

これまでのダメっぷりが嘘のように大きく化けましたね。これはハルヒが登場しないことによってキョンの独白のリズムが妨げられなかったことが大きな要因でしょう。
ただし、この巻を楽しむためにはこれまでの話を読むことが前提になってくるため、駄作を3本も読まなければならないのがつらいところ(苦笑
7位:「電波的な彼女」

新人とは思えないほど文章や構成がしっかりしています。
正統派過ぎて物語の先が読めてしまうためミステリーとしては二流と言わざるを得ませんが、その分犯人の心理描写は秀逸なのでライトノベルとしては高く評価できると思います。
8位:「ムシウタ03・04」

相変わらず熱い話に仕上がっているのですが、主人公を替えただけで物語の展開はこれまでとほぼ一緒のため、さすがにマンネリ感が漂ってきました。個人的には2巻がピークだったような気がします。
それでも良作レベルに感じさせる文章力にはさすがと言うべきですが…
佳作
9位:「スカイワード1〜3」

差別と偏見に立ち向かう中生体の主人公の奮闘を描いた1巻からは想像も出来ないようなダークな話に突入するスカイワード。3巻では次々と登場人物が死んでいきます。
簡単に登場人物を殺すのはいただけないという意見もあるでしょうが、戦争を描いた作品なので人を殺すことに躊躇いを感じるよりはよっぽど好感が持てますね。
絶望的な状況の中、果たしてどのようにこの局面を打開していくのか今後の展開に期待が高まります。
10位:「半分の月がのぼる空2・3」

重い病気を患った少女と無力な少年の幼い恋愛を描いた重い物語。
3巻ではストーリー自体はそれほど進展しなかったのですがヒロイン里香のツンデレ具合がとんでもないことになってます(笑
重いテーマを扱っているのでストーリーが感動できるのは当たり前。あとは如何にキャラに魅力があるかどうかが成功の分かれ目なのですがこの作品は見事に成功してますね。
総評
1,2位ははっきり言って別格。
3,4位も名作と呼べるだけのレベルだったのですが、上位2作品との差は歴然としていたのであえて超良作にカテゴライズしました。
5位の9Sはこれまでの伏線が収束した素晴らしい内容だったのですが、堅すぎる文章が災いしてどうしてもこれ以上の順位は付けられないんですよね。もう少し遊びがないと今後も上位に評価するのは難しそう。
7位の電波的な彼女はミステリー部分は凡庸だったのですが物語としての完成度は高く新人という期待値も含めてこの順位に。
10位の半月はこれから物語が佳境に入るところなので、来年はもっと上位を狙えると見て間違いないでしょう。

11位以下は「カレとカノジョと召喚魔法」「描きかけのラブレター」「リバーズエンド after days」の順かな。
キャラが非常に私好みなこともあり3作品とも個人的にはイチオシな作品なんですが、ストーリーや構成がやや淡白でもう一捻り欲しかったのも事実。そのため泣く泣く選外にしました。それでも十分良作レベルにはあるんですけどね。

最初の頃のクオリティなら間違いなくベスト10入りしたであろう「灼眼のシャナ」「銀盤カレイドスコープ」「マリア様がみてる」の3作品は2004年に刊行した巻が軒並み不調だったため圏外に。
これから物語が佳境を迎えるシャナはともかく、すでに最も重要なエピソードを描ききってしまった2作品は今年も過度の期待は禁物かもしれません。
今年はラノベブームを受けて全体的にレベルが高い作品が多かったような気がします。




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